こんにちは。
暑い日が続いていますが(お住まいの地域によっては寒くてストーブを点けておられる方も)皆さま・鳥さん達は如何お過ごしでしょうか?
いつも見に来て下さり有難うございます。
普段の様子に違和感を感じ、病院での診察で軽い趾瘤症・腎肥大ー痛風の可能性が見つかったチロルちゃん。
意を決してお願いしたレントゲンで、軽い腎肥大の他にももう一つ、気になる点が見つかりました・・・。
先生曰く、「右側・翼の曲げ伸ばしをする辺りの骨にもカルシウムの沈着が見られますね」との事。
通常、問題の無いセキセイのレントゲン写真は、骨が均等に透き通っているそうです。
・・・が、チロルちゃんの場合は問題の部分が微妙にまだら模様。
一緒に確認させて頂きましたが、骨の透け具合に濃淡が有るとの事でした。
![]() ・飼鳥の医学by横浜小鳥の病院:6.正常なレントゲン解剖ー(2) 正常なセキセイインコのオスのレントゲン写真・VD像 ・上記同サイト:2.症例 レントゲン写真 VD像:カルシウム沈着写真 ・鳥のつばさの骨格の理解:チロルちゃんの場合、丁度こちらの画像−人で言う手首に当たる部分〜ひじ辺りになります。 レントゲンは仰向けで撮るので、向かって左側が右の翼になります。 |
その結果、チロルちゃんには軽度ではあるものの「多骨性骨化過剰症(PH)ーカルシウム(Ca)代謝に関係する病気」の症状が見られるという事が分かりました・・・。
![]() ・わたらい先生の憂鬱:多発性骨化過剰症 |
多骨性骨化過剰症(PH)の症状は、
- 足の麻痺ー足を挙げる・動かさない・神経圧迫
- 飛ばなくなる
等々、既に診断を受けた趾瘤症や腎肥大ととてもよく似ていました・・・(・・;)。
考えられる原因としては、
- セキセイインコに良く見られる
- 特にカルシウムの沈着は高齢の子に多い
・・・という事の他に、精巣腫瘍を併発している・あるいは将来発症する可能性が有るかも〜との事でした\(◎o◎)/!。
・・・と言うのも、多骨性骨化過剰症(PH)には多くの場合、
- 精巣肥大ー足の神経圧迫
- 過発情・あるいは産卵をしない雄雌に起こり易いー発情と産卵のアンバランス
- エストロゲンの過剰症―生理現象
といった発情が関係している事が多いそうです。
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チロルちゃんにもレントゲンでは微少の精巣肥大が見られたそうです。
まだ良く見ないと気付かない位、ごくごく微少な物ではあるそうですが・・・。
(精巣肥大かも〜と疑って見るから気付いた、と言う程度)
![]() ・飼鳥の医学by横浜小鳥の病院:飼い鳥の発情ー雌の持続発情に関連する問題点 5. ・上記同サイト:精巣腫瘍 ・小鳥のセンター病院 小鳥の病気.com:鳥さんの発情 No.16 🚩チロルちゃんのレントゲン写真は、まだ軽度・翼の一部分だけなので、上記サイトのレントゲン写真程ハッキリ・広い部分で見られた訳ではありませんが・・・。 |
多骨性骨化過剰症(PH)と精巣腫瘍は、高齢化と共に起こる生理的なものと発情の有無が関係しているようですね^^;。(ちょっと難しかったです^^;)
![]() 精巣腫瘍って過発情の子に見られるとばかり思っていました・・・ ![]() |
・・・そんなこんなで、ちょっと足の様子を診て貰うだけのはずだったチロルちゃん。